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「えほんのカエコト(どうぞのいす)」
11月7日(土) 橿原市のイベントで開催
「えほんのカエコト(どうぞのいす)」は、絵本どうぞのいすをモチーフにした<絵本の交換会>です。「どうぞのいす」は何故こんなに子ども達に人気があるのでしょうか?子ども達は、次の時代の風を感じ取っているのかもしれませんね。

①絵本を持ってくる
②持ってきた絵本は自分で綺麗にする
③綺麗になったかヒロにいにチェックしてもらう
④「どうぞ」と言って椅子の絵本やお菓子やおもちゃと交換する

ウサギさんは小さな椅子を作りました。
けれども、その椅子をどこに置くかは決めていませんでした。
「さて、この いす、どこへ おこうかな。」
少し考えて、野原の大きな木の近くに置きました。
その椅子の横には『どうぞのいす』と書いた立て札も立てました。
どうぞ、ご自由にお使いください

そこへ最初にやってきたのはロバさんです。
ドングリの入った大きなカゴを背負っています。
「おや なんて しんせつな いすだろう。」
そう言って、自分が座る代わりに、背負っていたカゴを椅子の上に置きました。
ロバさんはドングリを拾った帰りで疲れていました。
そこで、大きな木の下に腰掛け、しばらく休憩することに——。
ところが、ついついお昼寝をしてしまうのでした。

そこへ今度はクマさんがやってきて、カゴに詰まったドングリを見つけました。
「これは ごちそうさま。どうぞならば えんりょなく いただきましょう。」
クマさんは、カゴの中のドングリを一つ残らず平らげてしまいました。
けれども、空っぽになったカゴを見ると、自分だけで食べてしまったことを申し訳なく思いました。
ドングリの代わりに、瓶詰めの蜂蜜をカゴの中に入れていきました。
『どうぞ』の思いやりの気持ちがつながる
さらに今度はキツネさんがやってきて、カゴに入った蜂蜜を見つけました。
「まあ ごちそうさま。どうぞならば えんりょなく いただきましょう。」
キツネさんは、カゴの中の蜂蜜をペロリと平らげてしまいました。
けれども、全部食べてしまったことを申し訳なく思うと、持っていたパンをカゴの中に置いていくのでした。
こうして、カゴの中の食べ物は取っ替え引っ替えされていき、ようやくロバさんが目覚めたころには……。
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